【お知らせ】早稲田大学ナノテクノロジーフォーラムにて生成AI活用について講演しました

生成AIを活用した業務効率化ワークフローを解説するスライドと発表者。Difyやn8nを用いたレポーティング業務の自動化事例を説明している。

講演概要

2025年9月11日(木)15:00-18:00
早稲田大学 ナノテクノロジーフォーラムの、若手人材交流・勉強会「企業とDX」にて、業務効率化を実現する生成AI活用実践について講演しました。

講演内容

この講演では、Jikken Noteの事例を通して、社内でDXを推進する方法についてお話させて頂きました。また、具体的な生成AIの活用方法についても触れ、研究開発部門と技術戦略部門の方に特化したプロンプトを用いた演習を行いました。その上で、グループディスカッションを行いました。

歴史とLLMへの示唆(講演の締め)

日本の近代化における専門書出版と工業製品輸出の相関を示すグラフ。発表者がLLM活用との類似性を解説する場面。

グループディスカッションの後には、以下のように締めくくらせて頂きました:

日本の歴史は、現代のLLM(大規模言語モデル)の活用を考える上で、重要な示唆を与えてくれます。
グラフが示すように、明治維新直後の日本には、近代技術に関する日本語の専門書がほとんど存在しませんでした。しかし、そこからわずか40年後の1910年頃には、専門書の翻訳と出版を猛烈な勢いで進め、その累積発行点数で英語圏に匹敵する世界第3位にまで達しました。
この「知識の爆発的な普及」は、日本の急速な工業化を強力に後押しし、輸出総額に占める工業製品の割合を劇的に押し上げる原動力となったのです。
専門書という形で最新知識を体系化し、誰もがアクセスできる形にしたことが、国全体の技術力を底上げし、経済構造を転換させました。この構造は、LLMが膨大な情報を整理・提供することで、新たなイノベーションや経済的インパクトを生み出している現代と、まさに相似形と言えるでしょう。
私たちは、かつて知識の体系化と普及によって国を大きく変革させた成功体験を持っています。だからこそ、みなさんもこの歴史に自信を持って、LLMを積極的に活用し、現代のDXを力強く推進していきましょう!

早稲田大学ナノテクノロジーフォーラム 講演の様子

生成AIを活用した業務効率化ワークフローを解説するスライドと発表者。Difyやn8nを用いたレポーティング業務の自動化事例を説明している。
早稲田大学ナノテクノロジーフォーラムでの登壇風景。発表者が自己紹介スライドを投影し、参加者が前列で聴講している様子。
国際的な実装力と学術的知識を組み合わせたチーム紹介スライドを投影しながら発表する様子。リスクアセスメントやAIアドバイザー陣のプロフィールが表示されている。
グループディスカッションの様子。ホワイトボードを前に、複数の参加者がDXやAI活用の課題について意見交換をしている。