電子実験ノート(ELN)無料トライアル8選を徹底比較!おすすめツール&選び方ガイド

電子実験ノート(ELN)を導入したいけど、
「いきなり本格導入はちょっと不安…」
「まずは無料で試してみたい」
——そんな方にこそおすすめなのが、無料トライアルを提供しているELNツールです。
近年は、紙のノートではカバーしきれない検索性・再現性・チーム共有の課題を解決するため、多くの研究機関やラボが電子実験ノートを導入しています。しかし、製品ごとに機能や使い勝手が異なるため、導入前にしっかり比較することが重要です。
本記事では、無料トライアルが可能な主要ELNツール8選を厳選してご紹介。さらに、試用期間中にチェックすべきポイントや、選び方のコツも解説します。
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【徹底比較】無料トライアルで試せる!おすすめ電子実験ノート(ELN)8選
まずは、無料で試せる代表的な電子実験ノート8製品の概要を一覧表で比較してみましょう。
各製品にはそれぞれ特徴があり、トライアル期間や機能範囲も異なります。
この表で全体像を掴んだ後、各製品の詳細な解説を参考にしてください。
製品名 | トライアル期間 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
Jikken Note | 3ヶ月 | 手書き文字のOCR検索、リスクアセスメント機能、紙とデジタルのハイブリッド運用 | 紙ノートからの移行をスムーズに行いたい、リスク管理を徹底したい研究者 |
Signals Notebook | 15日間 | 化学・製薬分野に特化、ChemDrawとの強力な連携、ワークフロー機能 | 化学構造式を多用する製薬、化学、素材メーカーの研究者 |
Scinote | 無料版あり | プロジェクト管理、在庫管理、タスク管理も可能なオールインワン型 | 実験記録だけでなく、ラボ全体の管理を効率化したい研究室 |
BIOVIA Notebook | 5ライセンスまで | 大規模データに対応、他システムとの連携によるデータ統合、シンプルな操作性 | 大企業の研究部門、複数のシステムを連携させたい研究機関 |
LabArchives | 無料プラン | 教育機関での導入実績が豊富、共同編集機能、ノートブックの共有機能が充実 | 大学や教育機関、共同研究を頻繁に行うチーム |
Labfolder | 個人および最大3ユーザー×3 GBまで無料 | 直感的なUI/UX、テンプレート機能、グループ管理機能に定評あり | 使いやすさを重視するチーム、スタートアップ企業 |
Labguru | 要問い合わせ | LIMS統合型、試薬・機器管理、プロトコル管理など高機能 | データのトレーサビリティやラボ全体のワークフロー管理を重視する研究室 |
eLabJournal | 30日間 | 必要な機能を追加できるモジュール型、カスタマイズ性が高い | 特定のニーズに合わせて柔軟にシステムを構築したい研究室 |
ここからは、各製品の機能や特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
1. Jikken Note|日本人のための!紙とデジタルのハイブリッド型ELN

Jikken Noteは、日本の研究開発現場のニーズに合わせて設計された、ユニークな電子実験ノートです。
最大の特徴は、多くの研究者が慣れ親しんだ「紙のノート」の良さを活かしつつ、デジタルの利便性を融合させたハイブリッド運用を可能にしている点です。
手書きの実験メモをスキャンするだけで、高度なOCR(光学文字認識)技術によってテキストデータ化され、後からキーワードで簡単に検索できます。
この革新的な機能により、過去の膨大な実験記録という知的財産を、手間なく活用できるようになります。
また、法令で定められたリスクアセスメントをワンクリックで実行できる機能も搭載しています。
3,000件以上の物質データベースを備え、実験の安全管理とコンプライアンス遵守を強力にサポートします。
2. Signals Notebook|化学・製薬分野に強みを持つ高機能ELN

引用元:https://revvitysignals.com/products/research/signals-notebook-eln
Signals Notebookは、特に化学、製薬、素材科学といった分野の研究者に高く評価されている製品です。
化学構造式描画ソフトの業界標準である「ChemDraw」とシームレスに連携できるのが最大の強みです。
これにより、実験ノート内で直接、化学構造式の描画や反応式の作成、物性値の計算などが行え、研究記録の質と効率を飛躍的に向上させます。
また、実験のワークフローをテンプレート化して再利用できるため、定型的な実験の記録作業を大幅に削減できます。
実験に関わるすべての情報(データ、テキスト、画像、化学構造式)を一元管理し、チーム内でのスムーズな共有を実現します。
3. Scinote|プロジェクト・在庫管理も可能なオールインワンELN

Scinoteは、単なる実験記録ツールにとどまりません。
プロジェクト管理、タスク管理、さらには試薬や消耗品の在庫管理といった、研究室の運営に必要な機能を統合したオールインワン型のプラットフォームです。
これにより、研究活動とラボ管理を一つのシステム上で完結させ、業務の分断を防ぎ、全体的な生産性を向上させます。
GLP/GMP要件やFDA 21 CFR Part 11といった規制にも準拠しており、品質管理が厳しく求められる研究開発環境にも適しています。
小規模なラボから大規模な研究施設まで、幅広いニーズに対応できる柔軟性も魅力です。
4. BIOVIA Notebook|大企業向けの高い拡張性と連携機能

引用元:https://www.3ds.com/ja/products/biovia/notebook
BIOVIA Notebookは、ダッソー・システムズ社が提供する、大規模な研究開発部門向けのハイエンドな電子実験ノートです。
膨大なデータを扱うエンタープライズレベルの環境でも安定して動作する、高い拡張性と堅牢性を誇ります。
最大の特徴は、同社の他のシステム(LIMS、インベントリ管理など)との強力な連携機能です。
これにより、研究開発のプロセス全体にわたってデータを統合・可視化し、組織的なデータ活用と意思決定を支援します。
操作はシンプルに設計されており、大規模導入でもユーザーがスムーズに利用を開始できるような配慮がなされています。
5. LabArchives|教育機関で実績多数

引用元:https://www.labarchives.com/
LabArchivesは、世界中の大学や研究機関で広く採用されている電子実験ノートです。
特に教育現場での利用に強みを持ち、学生の実験記録の管理や、教員による指導・フィードバックを円滑に行うための機能が充実しています。
リアルタイムでの共同編集機能や、ノートブック単位での柔軟な共有設定が可能です。
これにより、共同研究やチームプロジェクトにおけるコラボレーションを強力に促進します。
直感的で分かりやすいインターフェースも特徴で、多様なバックグラウンドを持つユーザーが簡単に使いこなせます。
6. Labfolder|EU圏で支持されるUI設計

引用元:https://labforward.io/labfolder
Labfolderは、ドイツ発の電子実験ノートで、特にヨーロッパの研究者に高い支持を得ています。
その理由は、ユーザー中心設計に基づいた、非常に直感的で洗練されたユーザーインターフェース(UI)にあります。
ドラッグ&ドロップによる簡単な操作で、テキスト、画像、表、プロトコルなどを自由に配置でき、視覚的に分かりやすい実験ノートを作成できます。
テンプレート機能やグループ管理機能も充実しており、研究チームのワークフローを標準化し、効率を高めることができます。
データの信頼性を担保するための監査証跡や電子署名機能も完備しています。
7. Labguru|LIMS統合型の高機能ELN

Labguruは、電子実験ノート(ELN)とラボ情報管理システム(LIMS)の機能を統合した、包括的な研究管理プラットフォームです。
実験の計画から実行、結果の分析、さらには試薬やサンプルの管理、機器の予約まで、研究室のあらゆる活動を一元的に管理できます。
データのトレーサビリティ(追跡可能性)を重視した設計が特徴です。
すべての実験データ、サンプル、試薬が相互に関連付けられるため、研究の再現性を高め、品質管理を徹底することができます。
研究の全体像を俯瞰し、データに基づいた意思決定を行いたいラボに最適なソリューションです。
8. eLabJournal|モジュール型ELNでカスタマイズ自由

eLabJournalは、必要な機能を自由に組み合わせて、自らの研究室に最適化されたシステムを構築できるモジュール型の電子実験ノートです。
中心となるELN機能に加え、サンプル管理、プロトコル管理、機器連携など、多彩なアドオンモジュールが用意されています。
この柔軟性により、研究室の特定のニーズや予算に合わせて、無駄のないシステムを導入することが可能です。
研究の進展やチームの成長に合わせて、後から機能を追加していくこともできます。
APIも公開されており、外部システムとの連携も柔軟に行えるため、拡張性の高いプラットフォームと言えます。

失敗しない!研究スタイルに合う電子実験ノート(ELN)の選び方4つのポイント
多くの製品があって、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
無料トライアルを有効に活用するためにも、自社の研究スタイルに合った製品を見極めるための4つのポイントをご紹介します。
これらのポイントを参考に、各製品をチェックしてみてください。
ポイント1:研究分野に特化した専門機能(リスクアセスメント、OCR、日本語対応等)は充実しているか?
研究現場での効率を大きく左右するのは、利用するシステムが自分の分野に適した機能を備えているかどうかです。
汎用的な機能だけでは手作業が増えてしまい、導入効果を十分に発揮できません。
- リスク対応が求められる分野: ワンクリックでリスクアセスメントを作成できるか。
- 日本の研究現場向け機能: 日本語に完全対応しているか、手書き文字も認識できるOCR機能を備えているか。
- 研究データの管理性: クラウド保存やチーム共有が可能か、タイムスタンプ記録など信頼性を担保する仕組みがあるか。
- 運用の柔軟性: デジタルと紙を組み合わせたハイブリッド運用が可能か。
これらを兼ね備えた「Jikken Note」は、日本人研究者のニーズに沿った実験ノートとして有力な選択肢となるでしょう。
ポイント2:チーム全員が直感的に使えるか?(UI/UX)
電子実験ノートは、個人で使うだけでなく、チームで共有するツールです。
そのため、一部のエキスパートだけでなく、チーム全員がストレスなく使える操作性(UI/UX)が不可欠です。
無料トライアル期間中には、ITツールに不慣れなメンバーにも実際に触ってもらいましょう。
マニュアルを読まなくても直感的に操作できるか、日々の記録作業がスムーズに行えるかを確認することが、導入後の定着を成功させる鍵となります。
ポイント3:トライアル後の料金体系とサポート体制は明確か?
無料トライアルで使い心地が良くても、本導入できなければ意味がありません。
トライアルを始める前に、その後の料金体系とサポート体制を確認しておくことが重要です。
- 料金はユーザー数課金か、機能ごとの課金か。自社の利用規模に合ったプランがあるか。
- 導入時のデータ移行サポートや、操作トレーニングは提供されているか。
- 不明点があった際に、メールや電話で迅速に問い合わせできるか。
特に、海外製品の場合は日本語でのサポートが受けられるかどうかも重要なチェックポイントです。
電子実験ノート(ELN)導入に関するQ&A
ここでは、電子実験ノートの導入を検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
導入への最後の不安を解消するためにお役立てください。
まとめ:まずは無料トライアルで、研究の未来を体験しよう
本記事では、無料で試せる電子実験ノート(ELN)を比較し、その選び方や導入に関する疑問について解説しました。
紙の実験ノートが抱える多くの課題は、ELNを導入することで解決できます。
データ管理の効率化は、単なる雑務の削減にとどまらず、研究開発のスピードと質そのものを向上させる可能性を秘めています。
- 専門機能で研究の質を高められるか
- 操作性はチーム全員にとって快適か
- 連携機能で研究プロセス全体を効率化できるか
- 料金とサポートは納得できるものか
これらのポイントを踏まえ、まずは気になる製品の無料トライアルに申し込んでみましょう。
実際にツールに触れてみることが、あなたの研究室に最適なパートナーを見つけるための一番の近道です。
ぜひこの機会に、研究の未来を体験してみてください。
国内ラボに最適なELNなら「Jikken Note」|無料トライアルからお試しください
電子実験ノートの導入を検討するうえで、日本語環境・紙ノート運用・安全管理の3点を重視するなら、「Jikken Note」は有力な選択肢です。
日本の研究現場でよくある課題に真正面から応えるように設計された、国産ハイブリッド型ELNとして、研究の再現性・記録の信頼性を飛躍的に高めてくれます。
Jikken Noteが選ばれる理由
- 手書きノートのスキャン→OCRテキスト化で検索性が劇的に向上
- 紙とクラウドを併用できるハイブリッド運用で導入ハードルが低い
- リスクアセスメント機能を標準搭載し、安全管理・法令対応もカバー
- 日本語UI・国内サポート体制で安心して利用できる
3ヶ月の無料トライアルも用意されており、既存の紙ノート運用と並行してじっくり試すことが可能です。
まずはJikken Noteに触れて、あなたの研究スタイルに本当にフィットするかどうかを体感してみてください。